事務手数料型と保証料型の選び方
低金利で保証料0円!うまい話には裏があるのか?
保証料型と事務手数料型の違いを知りましょう。
【保証料型】住宅ローンを借りるとき、銀行指定の保証会社に「保証料」を払い保証してもらいます。住宅ローンの審査は、銀行と保証会社が行います。これを保証料型といい、従来広く使われています。
ポイント:①保証料は、繰り上げ返済やローンの借り換えをすると戻り金があります。
②保証料は一括払い、または金利上乗せ(0.2%乗せ)で払える。
【事務手数料型】ネット銀行の多くで採用。「保証料0円」ですが、代わりに「事務手数料」を払います。手数料は融資金の2.2%が多いです。定額手数料型は初期費用が少なく済みますが、金利がやや高く設定されてます。
ポイント:①事務手数料は、繰り上げ返済やローンの借り換えをしても戻り金がありません。
②事務手数料は一括払いが基本。定額手数料と選べるところもある。
埼玉りそな銀行は保証料型と手数料型か選べます
【埼玉りそな銀行】の手数料型と保証料型を比べてみます。
《例》借入3000万円、期間35年として、埼玉りそな銀行の融資手数料型と保証料型を比較
①融資手数料型:変動金利0.47% 融資手数料が66万円(3000万×2.2%)
月々の支払:77,478円支払総額32,540,766円 利息2,540,766円
②保証料型:変動金利0.525% 保証料が61.8万円
月々の支払:78,207円支払総額32,846,960円 利息2,846,960円
となります。
融資手数料型は、月々729円、年間で8748円、35年間で306,194円保証料型より支払いが少なくなります。
借り入れ時に払う 保証料と手数料の差額は42,000円あり、差額は約5年(4.8年)後に解消されます。
※注:35年間、変動金利がそのままということはないと思います。あくまで現状での試算です。
融資手数料型のメリットは低金利なこと。デメリットは①保証料の代わりに事務手数料が掛かり、事務手数料は繰り上げ返済時の戻り金がないことです。②事務手数料は一括払いのみ。
保証料型のメリットは①「繰り上げ返済」「ローンの借り換え」をしたときに、保証料の戻りがあること。②保証料を金利0.2%上乗せで分割払いできること。デメリットは手数料型に比べて金利が高いことになります。
借入金額によりますが、概ね借入から15年位までに繰り上げ返済やローンの借り換えをしないならば、融資手数料型の方がお得になります。住宅ローン減税期間(13年間)と、繰り上げ返済やローンの借り換えをするかどうかを考えて決めましょう。
まとめ
・保証料0円ローンは、低金利だが手数料が借入金額の2.2%かかる。
・保証料型は繰り上げ返済、借り換えの際に戻りがあるが、融資手数料は戻りが無い。
・概ね15年以上借りるなら手数料型、繰り上げ返済予定なら保証料型を選ぶと良い。
・団信保険を充実させると出来上がり金利が高くなることに注意
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