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【ペアローン】5つの注意点

ペアローンのデメリットとは
<a href="https://www.photo-ac.com/profile/2258030">こうまる</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

メリットとデメリットを知って上手に利用しましょう

ペアローンとはどんなもの?

ペアローンとは、同一物件に夫婦又は同居親族が互いに連帯保証人となり、二人で住宅ローンを借りる方法です。

夫婦、親子等でペアを組めます。

ここでは夫婦の場合を説明します。

 

【ペアローン】のポイント5つ

①住宅ローンは、夫・妻の2つのローンで、それぞれローン審査がある。

②ローン手数料は二人分。

③団体信用保険は別々に入るので2本。

④共稼ぎを継続することが前提、産休・育休の予定はありますか?。

⑤不動産登記の共有、持分は資金を負担する割合で決まる。

例えば、総額3000万円を夫の負担が2000万円、妻の負担が1000万円の場合、夫は2/3、妻は1/3が持分になります。

負担と異なる持分設定をすると、贈与税が発生します。

 

①高収入・高額物件でメリットが大きいこと

ペアローンのメリットは

・単独ローンより、ローン金額を多く借りられること。

・住宅ローン控除が二人分受けられること。

・手放すときは、売却益3000万円控除が二人分で最大6000万円の売却益を控除できること(但し控除対象は家屋のみで土地は対象外となります)

 

以上から、それぞれ高収入の夫婦が高額なマンションを買うとメリットが大きいことになります。

②手数料が2倍かかること

夫(妻)単独に比べ、手数料が倍になります。

住宅ローンを選ぶ際に「手数料」を気にされる方は意外と少ないですが、銀行手数料、印紙代、登記手数料は結構かかります。

手数料は必ず確認しましょう。

③令和6年「銀行のペアローン夫婦連生団信」が始まること

ペアローンのデメリット
ペアローン、共有名義のデメリット

【団体信用保険に新商品が登場】します。

今まで銀行のペアローン向け団体信用保険は、夫(妻)のどちらかが亡くなった後、残された人は自分のローン残高を返す保険しかありませんでした。

例えば、夫4000万円、妻2000万円のペアローンの場合、夫にもしものことがあったら団信保険で夫の借りたローンは無くなります。

一方、残された妻は自分のローン(元本2000万円の残債)を払い続けなければなりません(逆も同じです)

何事もなければよいけれど、もしものことを考えると若干の不安は否めないです。

 

令和6年、新たな団信保険が発表されています。

例えば、Pay Pay銀行さんは令和6年6月1日から「連生団体信用生命保険」の取り扱いを開始します。

ペアのどちらかに万一のことが起きた場合は二人分のローン残高の合計額を保険金として支払ってもらえます。

 

埼玉りそな銀行さん(りそな銀行さんも)は令和6年10月から「がん特約付きペアローン型団体信用保険」を始めることを発表しています。

金利の上乗せはこれから決まるようですが、0.15%~0.3%位の負担でがん特約がつけられる見込みです。

④産休・育休期間のこと

二人それぞれのローンを返済していく仕組みの為、産休・育休期間の返済について考えておく必要があります。

通常、産休・育休期間は収入が2/3以下になります、具体的な返済計画を立てておきましょう。

⑤離婚のデメリットが大きいこと

ペアローンデメリット離婚
<a href="https://www.photo-ac.com/profile/43626">acworks</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

ペアローンは不動産所有権が共有になるため

離婚は共有を解消する手続きが必要となります。

 

離婚するときは、

①どちらかが住み続ける(持分の買い取り、または贈与)

②売却

のいずれかになります。

     

①どちらかが住み続ける場合、残る人は出る人の持分を取得するか、買い手が見つかるまで住む取り決めをする等の方法があります。

相手の残債引き受ける場合、追加の住宅ローンを組むのは難しいです。

 

②売却は、ローン残債をクリアできるかどうかです。

現在、築年数にもよりますが、好立地のマンション・一戸建ては売却益が出る状況です。

一方、立地の悪いマンションや郊外の戸建ては残債が残る場合があります。

 

実務では、②の売却のケースが多いです。

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〈この記事を書いた人〉

桜コンサルティング 代表 菅 弘之

宅地建物士、ファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

埼玉の不動産屋です、日々の実務で得たことをブログにしています。

売りたい・買いたいというときはお気軽にご相談ください。

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