新築建売は「売主の仲介手数料を買主が負担している」からです
新築建売住宅は、建設会社(ビルダーさん)が土地を仕入れて、戸建てを作り販売する商品です。
価格の内訳がどうなっているか説明します。
価格は大きく「原価+経費+利益」の3つに分けられます。
①原価とは土地の仕入れ代金や建物の建材費用等商品を作るのにかかる費用。
②経費とは人件費や販売費用のことで、ここに仲介会社に払う手数料(仲介手数料)も含まれます。
③利益とは売主の儲けのことで、価格交渉(値引き)はこの部分での交渉になります。
ここでは、建売の仲介手数料を誰が負担するのかを解説します。
例えば、税抜き2500万円の建売は「売主からの仲介手数料75万円※」と「買主からの3%+6万円+税(10%)の仲介手数料89万円、合計164万円の仲介手数料が仲介不動産会社に支払われることになります。
売主からの仲介手数料は商品価格の経費に含まれています(上記②です)
したがって、買主さんは売主・買主両方の仲介手数料を負担することになります。
2500万円の物件で164万円の仲介手数料は払いすぎ(不動産屋からすると貰いすぎ)
仲介手数料は物件価格に比例しますから高額な物件ほど買主さんの負担が増えることになります。
不動産会社の立場からは「保証付きの新品」であり、中古住宅に比べると物件調査、権利関係の確認等煩雑なことはなく、販売後もビルダーさんの保証が付くので安心感があります。
住宅ローンの担保評価も問題ないです。
※注:売主(ビルダーさん)からの仲介手数料は税込み3%が多い。
中古住宅は仲介手数料が掛かる理由
売却を依頼されるお客様より「売るときの仲介手数料は無料にならないのか?」とお問合せをいただくことがよくあります。
「無料にできない理由は買主を探す仕組みにあります。」とお答えしています。
不動産屋は売主からお預かりした物件を不動産ネットワーク(レインズ)に公開します。広くほかの不動産屋に買主を紹介してもらうためです。
売買が決まると買主を紹介した不動産屋は買主から、売却を依頼された不動産屋は売主から、それぞれ仲介手数料を頂きます。
自社で買主を見つけると売主、買主双方から仲介手数料を頂けますが(両手取引)不動産ネットワークを使った方が早く買主を見つけられます。
売り主の仲介手数料を無料にすると、不動産屋自身で買主を見つけなければ手数料が入らず、販売機会が少なくなります。
結果、不利益をこうむるのは売主ということになります。
自店の商圏は新築戸建てがドンドン立つこともあり、中古戸建の需要があまりないという事情もあります。
以上が中古物件に仲介手数料が掛かる理由です。
ちなみに、自店の両手取引はお預かり物件の2割程度です、買主さんの多くは同業者からのご紹介です。
同業者様に助けていただき、11年目を迎えることができました。感謝いたします。
《この記事を書いた人》
桜コンサルティング 不動産FP 菅 弘之
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(二級ファイナンシャルプランニング技能士)
お気軽にLINE・メールでいつでもお問合せ下さい
住宅は、一生に一度の大きなお買い物。安心安全かつお安く買う方法をご提案!家を買おうかなと思ったらお気軽にご相談ください。
新築一戸建ては仲介手数料無料でご紹介しています。アットホーム・SUUMO等の掲載物件、他業者様の現地販売物件等、お気軽にお問合せ下さい。